インテルが大型補強継続 クロアチア代表右アタッカー獲得へ

ACミランとともに復権目指すミラノ勢が今夏移籍市場の主役に

 同じミラノを本拠地とするライバル、ACミランが移籍市場における大々的な動きを見せる一方で、インテルも着実に補強を進めている。イタリア紙「ガゼッタ・デロ・スポルト」など複数のメディアは、インテルがヴォルフスブルクのクロアチア代表MFイヴァン・ペリシッチ獲得間近となったと報じている。
 インテル移籍に対し、ペリシッチ側は非常に前向きとレポートされているが、大きな障害があるという。スイス代表MFジェルダン・シャチリの存在だ。シャチリは英プレミアリーグ、ストーク・シティとの移籍合意が報じられたが、ブンデスリーガのシャルケ04から1600万ユーロ(約22億円)のオファーが届いている。インテル側はもう少し高い金額を要求しており、その交渉の決着を、ペリシッチは待たなければいけないという。
 ヴォルフスブルク側はインテルに対して、ペリシッチの移籍の条件として買い取りオプション付きのレンタルか、1600万から1800万ユーロ(約24億円)の移籍金による完全移籍かの交渉を続けている。シャチリの動向次第で決まる状況だという。
 バッカ、ルイス・アドリアーノらミランは実力者を次々に獲得しているが、インテルもミランとの争奪戦の末にモナコのフランス代表MFジョフリー・コンドグビア獲得に成功するなど大きな成果を挙げている。そして、今やペリシッチ獲得間近にこぎつけている。ともに欧州のカップ戦出場権を失ったミラノの2つの名門復権に向けて、移籍市場を大いに盛り上げている。

【了】

サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web

ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images

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