ACミランが、ドルトムントのドイツ代表MFイルカイ・ギュンドアンをかつて中盤に君臨したイタリア代表MFアンドレア・ピルロのようなレジスタとして起用する計画を立てていることが明らかになった。イタリア地元紙「ガゼッタ・デロ・スポルト」が報じている。 ミランは今オフ積極的な補強を続けている。イタリア代表MFベルトラッチ、コロンビア代表FWバッカ、ブラジル代表FWのルイス・アドリアーノ、さらに若手MFホセ・マウリの4選手を獲得した。 現在は昨年ローマからサンプドリアに期限付き移籍し、シニシャ・ミハイロビッチ監督の指導を受けたアレッシ オ・ロマニョーリ、パリ・サンジェルマンのスウェーデン代表FWズラタン・イブラヒモビッチ、そして、ギュンドアンの獲得に動いているという。 記事では「ギュンドアンは17年まで契約を更新したばかり、だが、サポーターからの反目があり、クラブとチームの要求よりも銀行のお金により注意が注がれる。ガッリアーニは選手を獲得する前に、現在のチームの人数を軽くしなければならない。誰かを放出してトルコ生まれのドイツ人MFを獲得することを、クラブもミハイロビッチも気に入っている。ギュンドアンは、攻撃的なタイプの高いクオリティーの選手。ピルロのように、中盤の位置でレジスタのゲームメークが復活するかもしれない」 今季ニューヨーク・シティFCに移籍したピルロは01年か ら11年までミランの中盤に君臨した。中盤の底から長短正確なパスで自由自在にゲームメークした。すでに人員削減が必要なミランだが、ギュンドアンが移籍時にはさらなる人員整理が必要となる。アタッカー陣が飽和状態な現状で、日本代表FW本田圭佑は地元メディアの特集で余剰人員イレブンに含まれていた。 ギュンドアンはトリプルボランチの中央の先発として期待されているようだが、加入前からこのポジションの控えと、地元メディアに予想された背番号「10」には厳しい状況となりそうだ。 【了】 サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images