カシージャスついにレアル退団 2年契約でFCポルトと正式契約へ

レアル側の守護神の年俸負担は7億3000万円に

 レアル・マドリードのスペイン代表GKイケル・カシージャスがついに白い巨人に別れを告げる。スペイン地元紙「マルカ」は、25年からレアル一筋だった守護神がポルトガルリーグのFCポルトと2年契約を結ぶと報じている。
 カシージャスは、現在ギリシャで休暇中だが、休暇が終わり次第、ポルトと2年契約を結ぶことになるサインするという。マンチェスター・ユナイテッドのスペイン代表GKダビド・デ・ヘアが後任として加入するために、移籍を迫られる格好となっていたが、デ・ヘアの交渉には進展は見られていない模様だ。
 現地時間6日に突如として浮上したカシージャスの移籍話はスピード決着に向かっている。当初はポルトの提示額と今後2年間レアルで受け取るはずだった年俸との差額、約1500万ユーロ(約20億円)をレアル側が負担するという報道がされていた。しかし、ポルトガルとスペインの所得税の違いにより、実際にレアル側の負担は550万ユーロ(約7億3000万円)ほどになることが判明。金銭面の問題が解消されたことで、移籍交渉に最終段階へと進んだ。
 また、スペイン地元紙「アス」ではすでにレアルが、カシージャス退団セレモニーの準備を行っているとも報じられている。移籍が正式発表後、今週金曜日あるいは土曜日に別れのイベントは開催される予定。元主将FWラウール・ゴンザレスが2010年に退団時のセレモニーでは、一般のファンの参加は出来なかったが、今回はサポーターの参加も認められるという。下部組織から1999年にトップチームに昇格し、700試合以上でゴールマウスを守ってきたレジェンドを盛大に送り出すことになる。

【了】

サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web

ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images

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