ライバルから主力選手を引き抜いたバルサ 異例の措置の真意とは?

次期会長の意見を尊重するための条件

 6日、バルセロナはアトレチコ・マドリードからトルコ代表MFアルダ・トゥランを獲得したことをクラブ公式サイトで発表した。
 アトレチコの主軸を担うトゥランは、移籍金3400万ユーロ(約47億円)に加え、ボーナスとして700万ユーロ(約9億5000万円)が追加される条件でバルセロナと5年間契約を結んだと伝えられている。
 バルセロナは未成年選手獲得の基準に違反したことにより、FIFAから2016年1月まで選手補強を禁じられており、トゥランの選手登録もそれ以降となる。
 しかし、この移籍ではこれまでにない異例の措置がとられることになった。バルセロナ側が、今月20日の24時に今回支払った違約金の10%を減額した金額でアトレチコに買い戻しさせることのできるオプションを盛り込んだというのだ。
 これは同月18日に次期会長が決定した際、トゥラン獲得の必要性の有無を判断させるべく設けた条件だという。新たに就任する会長がアルダ獲得を容認した際、正式にバルサの選手としてエントリーされるようだ。
 ルイス・エンリケ監督がクラブにトゥラン獲得を直訴したと言われていることから、加入した際は、チームの即戦力として重宝される可能性が高い。クラブ、サポーター共々、昨季アトレチコのリーガ制覇に大きく貢献したトルコ代表の加入が決定する20日を、待ち遠しく思っていることだろう。
【了】
サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web
ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images
page 1/1

今、あなたにオススメ

トレンド

ランキング