ミラン積極補強続く! 香川僚友のドイツ代表司令塔獲り

ドイツ代表ギュンドアンとDFロマニョーリ獲得に動く

 移籍市場におけるACミランの積極的な動きが止まらない。現地時間6日に破産宣告を受けたパルマからアルゼンチン人MFホセ・マウリを2019年6月までの4年契約で獲得したことを発表した。そして、さらに中盤と最終ラインの補強に向け、ドルトムントMF香川真司の僚友の獲得に動いているという。
 イタリア紙「ガゼッタ・デロ・スポルト」によると、以前から獲得に動いていたベルギー代表MFアクセル・ヴィツェルへのアタックは継続しているが、ゼニト側は移籍金を3000万ユーロ(約42億円)からは譲歩しない姿勢を見せている。
 そこで、次なるターゲットとして浮上したのが日本代表MF香川真司が所属するドルトムントのドイツ代表MFイルカイ・ギュンドアンだ。香川と親交の厚いギュンドアンは2017年6月まで契約を延長したばかりだが、昨季終了後に移籍の希望を明らかにし、バルセロナ、バイエルン・ミュンヘン、マンチェスター・ユナイテッドと交渉を進めていた。急転残留を果たしたが、新体制発表で唯一サポーターからブーイングを受けている。ミラン側は4-3-1-2システムに対応できるワールドクラスの中盤を必要としているという。ドルトムントは現在アジアツアーにより来日しており、7日夜にはJ1川崎と親善試合が予定されている。
 一方で最終ラインの選手としてターゲットにしているのがイタリア若手の星と言われているDFアレッシオ・ロマニョーリだという。レンタル移籍先のサンプドリアからローマへの復帰が決まったばかりだが、ローマ側は3000万ユーロ(約42億円)ほどのオファーであれば移籍を容認する余地を残しているという。ミラン側が最初に考えているオファーは1800万ユーロ(約25億円)でかなりの開きがあるというが、今後の進展次第ではその差が縮まる可能性がある。
 今夏イタリアの移籍市場はミランとインテルというミラノ勢の大攻勢によって、活性化を見せている。ミハイロビッチ新監督のミランは人員削減がすでに必要な状況となっている。シーズン開幕戦にどのようなメンバーがピッチに立っているのだろうか。そして、残留を希望している日本代表FW本田圭佑だが、キュンドアンが来れば更に定位置争いで苦境に立たされることになる。背番号「10」はミランのユニフォームを身にまとって新シーズンを迎えることができるのだろうか。

【了】

サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web

ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images

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