夢の集大成である決勝の舞台へ

　特集では、宇津木の謙虚な姿勢と向上心は日本人選手の典型的なメンタリティだと分析し、サッカー界で高いステージに導いた原動力と称賛している。そして、バンクーバーのBCプレイススタジアムで行われる決勝戦は、彼女の夢の集大成になると締めくくっている。

　「私の最初の夢はサッカー選手になることでした。世界中を回ること、ワールドカップでプレーすることが夢になっていきました。オリンピック決勝でアメリカに敗戦したことは、私たちにとって大きなモチベーションになります」

　宇津木自身は怪我でメンバー入りを逃し、チームは金メダルを逃した2012年ロンドン五輪からのリベンジを誓う。ワールドカップ決勝の大舞台、なでしこの連覇を引き寄せるために、宇津木はポニーテールをなびかせてピッチを躍動するはずだ。

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サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文　text by Soccer Magazine ZONE web

ゲッティイメージズ●写真　photo by Getty Images