「監督クレスポ」がセリエBモデナでデビュー 「準備は超万全だ」

現役時代はアルゼンチン代表の名ストライカー

 かつてアルゼンチン代表の名FWとして知られたエルナン・クレスポが今季セリエBモデナの新監督に就任した。
 1996年アトランタ五輪で銀メダルを獲得、98年フランス、2002年日韓、2006年ドイツと3大会連続でワールドカップに出場。クラブレベルでは主にイタリアで活躍し、セリエAで340試合に出場し、1度の得点王を含む154ゴールを挙げた。2012年にパルマで現役を引退した後、指導者としての勉強をスタート。2014-15シーズンは古巣のパルマでユースチームの指揮を執っていた。経営破綻し、破産した古豪で電気の通っていないクラブハウスで真冬に冷水シャワーを浴びる苦労をレジェンドが味わいながら、未来のジョカトーレ(選手)を指導してきた。
 そして今季、初の挑戦となるトップカテゴリーでの監督業をスタートする。
 クレスポは、イタリア地元紙「ガゼッタ・デロ・スポルト」によるインタビューに応じている。
 結果に対して厳しい目が注がれるイタリアでの監督業について、クレスポは「準備は超万全っていうところだね。モデナの会長やスポーツディレクターにはこう伝えたんだ。あなた達は僕にマシーンを与えてくれた。それを開発するのは僕の責任だよ、とね。ちょっとF1みたいだろう?」とジョークを交えながら新たな挑戦に対する高揚感を語った。そして、「4-3-3や4-4-2、3-5-2、あるいはもっと他のシステムで戦うかもしれない。まずは戦力を見てからだよ。それによってシステムを決めるのが僕のアプローチだ」と、選手構成によって柔軟にシステムを選択するとチームの将来を見据えている。

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