猛虎復活へ ファルカオ、チェルシーへの期限付き移籍が決定

「加入できて幸せ」

 プレミアリーグのチェルシーは3日、ASモナコのFWラダメル・ファルカオを1年間の期限付き移籍で獲得したと公式ウェブサイトで発表した。英国営放送「BBC」では、買い取りオプション付きの契約と報じられている。また同日、チェルシーから20歳のクロアチア人MFマルコ・パサリッチがASモナコに期限付き移籍で加入することも発表されている。
 コロンビア代表ストライカーはサイトを通じ「チェルシーに加入できて幸せ。ここでのスタートが待ちきれない。リーグタイトルの維持と欧州での成功に貢献したい」と声明を発表した。
 29歳のファルカオは今季マンチェスター・ユナイ テッドに期限付き移籍で加入したものの、1年間を通して29試合で4得点。FCポルトやアトレチコ・マドリードで得点を量産していた当時の面影はなく、不本意なシーズンを送った。ユナイテッドは完全移籍での買い取りオプションを保有していたが、これを行使しなかった。
 「BBC」ではファルカオが過去に在籍したクラブでの成績も伝えられている。リーベル・プレートで90試合34得点、FCポルト72試合出場62得点、アトレチコ・マドリード86試合68得点。そしてASモナコでは20試合11得点と驚異的な得点率を記録していた。
 2012年のUEFAスーパーカップでは、当時アトレチコに所属していたファルカオは、チェルシー相手にハットトリックを記録し、同タイトルの獲得に貢献。その時の元チームメート、ティボ ー・クルトワ、フィリペ・ルイス、ディエゴ・コスタ、そして代表の同僚ファン・クアドラードとはロンドンの地で再会を果たすことになった。
 今季の“エル・ティグレ(虎を意味するファルカオの愛称)”は、2014年のブラジル・ワールドカップも棒に振った膝の負傷の影響でコンディションが整わず、苦しいシーズンを過ごした。現在チリで行われている南米選手権でもコロンビア代表の主将を務めたが、ノーゴールのまま準々決勝で敗退した。それでも復活を期す新シーズン、再びプレミアリーグへの挑戦を決意した。
【了】
サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web
ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images

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