「結果を出しゃ いいんだろが!!」マリオ・バロテッリ

「だが、一流になりたいのなら、自分が普通の23歳の若者ではないことを自覚せよ」   アッレグリ監督の叱咤が効いたのか、バロテッリは自慢の愛車フェラーリを売りに出し、本拠地サンシーロ近くに引っ越すことを検討し始めた。モヒカンヘアを落とし、頭を丸め、ピアスも外した。 今やバロテッリの一挙手一投足は、イタリア国民の一大関心事だ。ミランの低迷によって、不調のエースが反抗的態度を続ければ批判も高まる。連日の取材攻勢でマスメディアを敵視するようになったバロテッリは、ツイッターで毒づくのだ。   「俺のことは放っといてくれって言ってんだろ! いい加減にしろ!結果を出しゃいいんだろが!」  

【マリオ・バロテッリ/Prpfile】 1980年8月12日、イタリア生。3歳の時、イタリアのバロテッリ家の養子になる。2007年、インテルの下部組織からトップ昇格を果たし、17歳4か月でセリエAデビュー。2008年の18歳の誕生日の時、イタリアの市民権を獲得。この頃から人種差別による攻撃を受けるようになり、本人も態度を硬化。奇行が目立つようになり、2010年マンチェスターシティーに移籍した。だが、監督や選手と衝突を繰り返し、2013年ACミランに移籍、代表でも活躍し、コンフェデレーションズカップにも出場した。

  文:弓削高志 写真:渡辺航磁

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