バルセロナのウルグアイ代表FWルイス・スアレスが、南米選手権準々決勝チリ戦で2人の退場者を出して0-1で敗退した同僚の奮闘をたたえた。一方で、母国の戦いぶりを批判するライバル国を見下す発言で物議を醸している。 代表不動のエースであるスアレスは、昨夏のブラジルワールドカップ1次リーグでイタリア代表DFジョルジョ・キエッリーニにかみついた蛮行による出場停止で、南米選手権チリ大会に参戦できなかった。 チームは、ホスト国との戦いで、後半18分に相手DFハラの性的な挑発を受けたエースのFWエディンソン・カバーニが退場処分となった。その不利な展 開の中でも粘り強い戦いを続けたが、最終的には2人の退場者を出して惜敗していた。 スアレスは自身のフェイスブックでこう記している。 「みんな、こんにちは。カップ戦で全てを出し切り、この美しいユニホームのために全てを尽くした仲間全員に感謝したい。筆舌に尽くしがたいよ、みんな。ありがとう。誇ろう、ウルグアイの人々」 数的不利でも最後まで戦い抜いた同僚を心からたたえる一方、こんな攻撃的なコメントも残している。「ウルグアイがひどい試合だったと話したり、いろいろしている人間は、ウルグアイが15回コパアメリカを優勝していることを覚えておくべきだろう。文句を言う人間は自分の国を見てみろ。何のタイトルもないじゃないか。我々は突き進むのみ。ウルグ アイ、いくぞ!」 フェイスブックだけでは言い足りなかった様子のスアレスは、自身のツイッターでも同様のメッセージを送っている。ベスト8に残ったチームはチリ、ウルグアイの他に、ボリビア、ペルー、アルゼンチン、コロンビア、ブラジル、パラグアイ。うち南米選手権で優勝経験のない国はボリビアと、ウルグアイを下したチリのみだった。 ストライカーの怒りの矛先は、ホスト国に向けられているのかもしれない。 【了】 サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images