元日本代表GKが見出すセネガル攻略法 「勝負を懸けていい」と語る難敵の弱点とは?

試合の一番のポイントは「ボールの取りどころ」

「リバプールで得点を取るパターンも2タッチ、3タッチしかしていないけど、わずかなタッチ数で隙を突いてくる。とにかく、よく首を振って常に隙をうかがっています。ニアングがキープして、良い状態でマネに落とされると、そこに簡単に食いつけば、空けたスペースを見逃さない。一瞬の隙を通す技術も非常に高いです」

 土肥氏はこの時間と空間を操るマネへの対処は「難しい」としたうえで、ポイントを提示する。

「だからといって、(マネは)そこまで運動量が多い選手ではありません。まずはボールウォッチャーにならないことと、スペースを埋めることの意識。そのバランスが重要になる。チーム全体がコンパクトに保てていれば、スライドやカバーの意識一つでスペースは埋められる。一番のポイントとなるのはボールの取りどころ。引いて守って相手のミスを待つことも一つの手ですが、日本のセンターバック二人が引き出された時に相手のスピードに対応しきれるかというと、少し難しいと思う」

 そして、ポイントに挙げたボールの取りどころとして、この一戦で最も重要なタスクを土肥氏は口にする。

「前線からプレッシャーをかけ続けることが重要になる。前からプレスをはめて、相手がGKに戻すシチュエーションをとにかく多く作りたいですね。あらかじめ、そこに焦点を当ててチーム全員の感度を上げておけば、セカンドボールの反応でも日本がセネガルを上回ることができると思います」

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