元日本代表GKが見出すセネガル攻略法 「勝負を懸けていい」と語る難敵の弱点とは?

セネガル攻略の糸口を語ってくれた元日本代表GK土肥洋一氏 (現在J2山口のGKコーチを務める)【写真:Football ZONE web】
セネガル攻略の糸口を語ってくれた元日本代表GK土肥洋一氏 (現在J2山口のGKコーチを務める)【写真:Football ZONE web】

「GKのつなぐ意識は決して高くなかった」

 セネガル攻略の糸口をそこに見出した理由は、セネガルのGKカディム・エンディアイエのキック技術の低さと、つなぐ意識の希薄さだという。

「セネガルのGKは、戻されたボールを思い切りセーフティーに蹴り込んでくる。そのセカンドボールをいかに拾っていくか。そこに、この試合は懸けてもいいかもしれない。GKに日本の最終ラインの背後を突くだけの技術は、初戦を見る限りはないように思えた。ただ思い切り蹴っている。そんな印象が強い。初戦の後に、アフリカ選手権の映像も何試合か見たけど、セネガルは他のGKも含めてつなぐ意識は決して高くなかった」

 しかし、土肥氏の立てたプランを90分遂行するのは至難の業だ。自身も「確かに90分間、労を惜しまず前線からハイプレスをかけ続けるのは大変だと思います」と認めたうえで、「それでも勝てば、決勝トーナメント進出に大きく前進する。ここが必ずターニングポイントになります。ポーランドは初戦を見る限り、決して調子は良くなかった。だけど、地力があるし、決勝トーナメントを見据えて徐々に調子を合わせてくる可能性もある。だからこそ、ここで勝つか負けるかは大きいですね」と力を込めた。

 同グループのポーランド対コロンビア戦の結果次第では、日本の2大会ぶり3度目の決勝トーナメント進出が大きく近づく。現役時代は最後尾から叱咤激励し、チームメイトを鼓舞してきた男は、さらに熱を込めて「勝負を懸けてもいい。それだけの価値がある試合になる」と吐き出し、日本にエールを送っていた。

(FOOTBALL ZONE編集部)



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