ピルロ、テベスら主力の移籍決定的なユベントス 来季は大幅再編か

マンジュキッチ、ケディラ獲得も、ジョレンテ、ポグバ、ビダルにも移籍話

 ユベントスのイタリア代表MFアンドレア・ピルロのアメリカ行きが近づいている。イタリア地元紙「ガゼッタ・デロ・スポルト」は「後は詳細を詰めるだけ」と報道。米メジャーリーグサッカーのニューヨーク・シティへの移籍が決定的になったと報じている。

 同紙によれば、ピルロの契約は今夏の8月から2016年11月までになる見込みで、もう1年の延長オプションについて交渉中。若き日にはロベルト・バッジオの後継者と呼ばれたピルロはイタリア代表を2006年のドイツW杯で世界王者に導いた。インテル、ミラン、ユベントスというイタリアの三大ビッグクラブで活躍してきたマエストロは、初めてイタリア国外でプレーすることになる。

 更にアルゼンチン代表FWテベスのボカ・ジュニアーズ行きも正式発表を残すのみとされた。スペイン代表FWフェルナンド・ジョレンテは「ユーベに残りたいが、クラブと話し合う必要がある」とし、その将来は不透明だ。フランス代表MFポール・ポグバにはバルセロナからのラブコールが絶えない。南米選手権中に交通事故を起こしたチリ代表MFアルトゥーロ・ビダルには、これまでにアーセナルからのオファーが報じられた。他にも、DFアンジェロ・オグボンナやナイジェリア代表MFクワドゥオ・アサモア、フランス人MFキングスレー・コマンも放出候補とされている。

 一方で、これまでに発表されたクロアチア代表FWマリオ・マンジュキッチ、ドイツ代表MFサミ・ケディラの獲得に加え、ウディネーゼからレンタルで加入していたMFロベルト・ペレイラの買い取りオプションを行使したことも公式に発表された。他にも、元ミランでエンポリ所属のFWリカルド・サポナーラの獲得を巡ってナポリと激しいマッチレースを展開し、破産が決定したパルマのFWホセ・マウリの争奪戦への参加が報じられるなど、積極的な動きも見せている。

 現イタリア代表のアントニオ・コンテ監督の下でセリエA3連覇を果たしてきたユベントスは、今季からマッシミリアーノ・アッレグリ監督をベンチに迎えても大崩れすることなく4連覇を達成。欧州CL決勝バルセロナ戦で敗れ、惜しくも3冠の夢は叶わなかったが、黄金期を迎えている。しかし、来季はその根幹を支えてきたメンバー構成に変化が加わる可能性が高く、王者は再編のシーズンになるかもしれない。

【了】

サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web

ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images

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