1ゴール2アシストで本田と序列が逆転　そしてコロンビア戦で先発抜擢

　ゴール直後、日本の10番は右コーナーフラッグ付近へとダッシュし、滑り込みながら咆哮を上げて感情を露わにした。その瞬間について香川は少しはにかんだ表情を浮かべながら、「やっぱり感情が出ました。もうちょっと落ち着いたほうがいいんじゃないかなって」と冗談交じりに振り返っている。

　2月に負傷して戦線から一時離脱し、シーズン終盤にピッチへ舞い戻ったものの90分間のフル出場から遠ざかるなどコンディションが不安視された。西野朗新体制でも当初はMF本田圭佑が継続起用され、香川はサブ扱いが続いていたが、12日の国際親善試合パラグアイ戦（4-2）で1ゴール2アシストの活躍を披露して序列が逆転。そしてコロンビア戦で先発に抜擢され、指揮官の期待にゴールで応えている。

　批判に晒される時期もあったものの、「自分を信じるだけ」と言い続けてきた男は、ため込んだ鬱憤を一気に晴らした。