乾を外す理由は見当たらない…トップ下は香川一択

　最終ラインでは、守備の要であるCB吉田麻也は不動だ。その相棒は槙野智章か。昌子源も十分に出場の可能性を秘めているが、3バックのオプションなども踏まえると槙野が濃厚だろう。左サイドバックは不動の長友佑都、右サイドバックは状態が戻ってきた酒井宏樹が起用されるはずだ。長友はクイックネス、酒井宏は連動した動きで打開も可能なだけに、サイドの攻防も勝敗を分けるカギとなる。

　2ボランチは柴崎岳と長谷部誠か。パラグアイ戦（4-2）と同様に柴崎と山口蛍の組み合わせも相性は良好ながら、大舞台を何度も経験している長谷部の経験値はやはり捨てがたい。とりわけ初戦は慎重な試合運びが要求されるだけに、長谷部の舵取りに期待が懸かる。一方、パラグアイ戦でパスを散らし、連動した攻撃を引き出した柴崎は主に攻撃面でチームにリズムを生むことが求められる。

　2列目は指揮官も最も頭を悩ませているエリアだろう。左サイドは守備でも高い貢献を見せる乾貴士か。切れ味鋭いドリブルも魅力で、パラグアイ戦で2ゴールと決定力を見せつけただけに、外す理由は見当たらない。トップ下は香川真司と本田圭佑で意見が分かれるところだが、「クイックネス」「連動」「規律を持って動きながら入っていけるプレー」などの発言を踏まえれば、香川一択となる。右サイドは攻守にハードワークする原口元気が濃厚か。