インザーギ氏が無念の告白「まだ苦々しさと失望が存在する」

「これがカルチョの世界」

 ACミランの監督を解任されたフィリッポ・インザーギ氏が愛する古巣への感謝と苦々しさの交錯する複雑な心境を告白している。

 「プロフェッショナルとして、そして、個人的にも自分の糧となる忘れがたい経験はこれで終焉を迎えた。私は偉大な機会を与えてくれたミランに感謝している。僕はスタッフとともにベストを尽くした。欲望と情熱と献身とともに毎日働いてきた。残念ながら足りなかった。我々の思うような結果にならなかった」

 ついに解任が発表されたインザーギ元監督は自らのフェイスブックに想いをつづった。トップチームの監督経験を持たないまま、2014年6月に下部組織の指導者から抜擢された。シーズン序盤は鋭いカウンターサッカーで旋風を巻き起こしたが、シルビオ・ベルルスコーニ会長の現場介入や故障者の問題などで不振に陥った。10位に終わった責任からクラブはレジェンドに退陣を迫り、シニシャ・ミハイロビッチ新監督の就任が発表された。

 「続投という機会を与えられなかったことに、まだ苦々しさと失望が存在する。1年の経験があれば、自分はより燃え盛り知識も手にすることができたが、これがカルチョの世界だ」

 指導者に転身し、非情な勝負の世界に身を置くかつての名ストライカーはこう語った。

 選手、サポーターに心からの感謝の意を伝えた指揮官は「ミランは常に私の心の中に存在する。支え、応援するだろう。常にだ。みんなに感謝の抱擁をしたい。また会おう」とメッセージを送った。現役時代に圧倒的な決定力でサンシーロを沸騰させた若き指揮官は、去り際に人間としての高潔さを示していた。

【了】

サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 textbySoccerMagazineZONEweb
ゲッティイメージズ●写真 photobyGettyImages

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