地に落ちた名門に必要な男 ルイ・コスタ氏が古巣ミランを嘆く

黄金時代に輝きを放った司令塔

 ACミランの黄金時代の司令塔で、現在ポルトガル王者ベンフィカで幹部を務めるマヌエル・ルイ・コスタ氏が、2年連続で欧州のカップ戦出場権を逃した古巣の凋落(ちょうらく)を嘆いている。ミランの公式番組「ミランチャンネル」で語った。
 現役時代に天才司令塔と呼ばれたルイ・コスタ氏は、2001年シーズンにフィオレンティーナからミランに当時クラブ史上最高の3000万ユーロ(54億円)の移籍金で加入した。2006年シーズンにベンフィカに移籍するまで、セリエA優勝、コッパ・イタリア、UEFAチャンピオンズリーグ優勝、欧州スーパーカップ優勝を経験している。
「私がミランにいたころはいい時代だった。ベルルスコーニ会長の投じた資金によって、ミランは世界一になれた。もしも、かつての偉大なミランを復活させるチャンスがあるとするなら、彼はもう一度チャンスに懸けるんじゃないかな」
 今季リーグ10位でヨーロッパ・リーグにすら2シーズン連続で出場できない冬の時代を迎えたミランを前に、かつての黄金時代を懐かしんでいた。
「ロッカールームに到着すると、マルディーニ、アリベルティーニ、コスタクルタという長年ミランでプレーしていた選手がいた。真のファミリーだった。ガリアーニがすべきことは、今更言う必要はないだろう。みんな知っているのだから」
 かつての黄金時代を知る名手はフランコ・バレージを除き、ほとん どミランを去っている。指導経験のなさを承知で招聘(しょうへい)した、クラブレジェンドのクラレンス・セードルフ前監督と解任間際のフィリッポ・インザーギ監督はガリアーニCEOやベルルスコーニ会長の方針で短期間で切り捨てた。

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