昨年9月に19歳でスペインA代表に初招集されたバルセロナFWムニル・エル・ハダディが、来季はオランダ・エールディビジのアヤックスでプレーする可能性があるようだ。スペイン地元紙「AS」が報じている。 モロッコ人の父を持つレフティーのムニルは、昨年8月にエルチェとの開幕戦に先発出場。1ゴールも決めて鮮烈なトップチームデビューを果たした。それから約2週間後に行われたEURO2016予選のマケドニア戦で、スペインA代表にもデビューして世界に驚きを提供した。 しかし、その後は徐々に出番を減らし、今年1月以降はバルセロナBチームが 主戦場となった。最終的にはリーガ・エスパニョーラで10試合に出場したが、脚光を浴びた当時の勢いはすっかり失われつつある。 そこでバルセロナは実戦経験を養うために、オランダの名門アヤックスへの移籍を検討しているようだ。過去にも元スペイン代表FWボージャン・クルキッチや、ウインガーのFWイサーク・クエンカらカンテラ(下部組織)出身選手が、同じくアヤックスへの期限付き移籍で経験を積んでいる。 19歳の逸材の契約は2017年6月末までとなっている。クラブでの定位置確保に向け、来季は勝負の1年となる。出場機会を得て、さらなる成長を目指したいところだろう。 【了】 サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images