セードルフ監督、試合中に神業披露 選手唖然の“革靴トラップ”に反響「冗談だろ!」
ビルバオ戦でタッチラインを割った浮き球をバックスピンをかけて足もとにピタリ
かつての名選手にとって、ブランクによる衰えはないのかもしれない。現地時間14日のリーガ・エスパニョーラ第32節アスレティック・ビルバオ対デポルティボ戦は、両チーム合計5ゴールが生まれる乱打戦となったが、試合結果と同等以上の注目を集めたのが、デポルティボのクラレンス・セードルフ新監督だった。タッチラインを割った浮き球を絶妙なトラップで足元に収める圧巻のテクニックに、「革靴であのクオリティーかよ」「バックスピンまでかけてる」と反響を呼んでいる。
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降格圏の18位に低迷するデポルティボは、ビルバオの敵地に乗り込んだ一戦で元スペイン代表FWアドリアン・ロペスが開始14分間で2ゴールを奪い、主導権を握る。後半2分に1点を返されるも、その6分後にFWボルハ・バジェがチーム3点目を挙げ、最終的に3-2で勝利した。前節のマラガ戦(3-2)に続いて連勝を飾り、17位レバンテとの勝ち点差を5に縮めたが、選手たちよりも人々の目を引いたのがセードルフ監督だった。
前半34分、センターバックのスイス代表DFファビアン・シェアがクリアしたボールは、左サイドのタッチラインを超えてメインスタンド前のデポルティボベンチ方向へ。テクニカルエリアにいたセードルフ監督は腕組みをしながら空中をジッと見上げ、ボールが落ちてきた瞬間に半歩後ろに下がって左足甲でトラップ。バックスピンをかけて勢いを殺し、自らの立ち位置を変えることなくピタリと収めてみせた。
ベンチで見ていた選手たちもこの“神トラップ”には唖然。背後から声をかけられたセードルフ監督は、後ろを振り向くと静かに笑みを浮かべてゲームが続くピッチへと視線を戻した。