ベルルスコーニ会長は来季も残留? 伊ロンバルディア州知事が明かす

「シルビオは過半数の株を持ったままでいると説明した」

 ACミランのシルビオ・ベルルスコーニ会長が来季も大株主としてクラブに残ると、伊ロンバルディア州(州都ミラノ)のロベルト・マローニ知事が断言している。地元紙「トゥット・スポルト」が報じている。

 ミランは現在タイ人富豪のビー・テチャウボン氏らアジアの投資家と株式の売却交渉を進めている。このタイミングで、ミラノで行われているエクスポを訪れたマローニ知事が「シルビオは過半数の株を持ったままでいると説明した」と発言したという。同知事は公私ともにベルルスコーニ会長と親交が厚く、ミランの大のサポーターとしても知られている。

 また記事では、元イタリア首相のベルルスコーニ氏が現在選挙活動の真っ最中で、クラブに関する活動は停止状態であると伝え、「5月31日の選挙後、ミランのことを考える」と報じている。

 トップ下を配置する戦術を好むベルルスコーニ会長は現場介入することでも有名。今季も自家用のヘリコプターで練習場のミラネッロまで試合前に乗り付け、選手やフィリッポ・インザーギ監督に檄を飛ばしていた。かつてはミランを欧州屈指の名門に導いたが、近年は赤字経営に。ワールドクラスの選手も次第に減少し、魅力に欠けた補強戦略は、サポーターの観戦ボイコットやグッズの不買運動にもつながった。

 会長の退陣を要求する声も出ていたミラン。しかし、来季も名物オーナーは名門に君臨することになりそうだ。

【了】

サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web

ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images

 

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