「怖い選手になりたい」 ノジマMF田中陽子、2018年の“攻撃宣言”に込められた思い

代表候補キャンプで「駆け引きと結果」を強く意識

 田中個人としても、今年は「ゴールに関わるプレー」を強く意識しているという。「バイタルで受けられる場面がたくさんあった」と振り返るように、最前線の一角に入ることで攻撃の迫力はアップ。後半には右サイドに流れてボールを持ち、細かなタッチのドリブルでチャンスメイクし、得点の“匂い”を感じさせていた。

「去年はFW一人で、相手に潰されていたことが多かった。今年はなるべく自分が前目で受けて、得点に絡めるようにと考えています。今日は(雪の影響で)フィニッシュのところで滑ってましたけど、シュートの部分を改善できればゴールにもつながると思います」

 今年2月、田中はなでしこジャパン(日本女子代表)入りを目指す選手が集められた「なでしこチャレンジトレーニングキャンプ」に参加。2013年以降、日本女子代表から離れているなか、「相手との駆け引きとか、試合で結果を出すことはすごく意識するようになった」という。その象徴の一つが、果敢にゴールへ向かっていく姿勢と言えるだろう。

「バイタルで受けたところからチャンスになっていたので、どんどん前を向いて、怖い選手になりたいですね。ホームで勝てると勢いに乗っていける。(25日のマイナビベガルタ仙台レディース戦は)内容も大事ですけど、勝利に向かって常にゴールに向かっていきたいと思います」

 24歳となり、円熟味と貪欲さを増した田中が、昨季8位だったチームをどのように牽引していくのか注目が集まる。

(FOOTBALL ZONE編集部・小田智史 / Tomofumi Oda)



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