レアル・マドリードのコロンビア代表MFハメス・ロドリゲスが、チームで孤立していると報じられたFWギャレス・ベイルとの不仲説を一蹴し、サポーターからブーイングを受けるGKイケル・カシジャスを擁護した。スペイン地元紙「AS」が報じている。 左ふくらはぎの故障から復帰したベイルは今季、メディアとサポーターから集中砲火を受けてきた。1-2で敗れたCL準決勝初戦で不発に終わると、英紙がスペイン語の問題でロッカールームで浮いていると報じ、ベイルの代理人もメディアを通じて「ベイルにパスが来ない」と主張するなど、ますます立場は微妙になって いる。 だが、ロドリゲスは、ユベントスとのUEFAチャンピオンズリーグ準決勝第2戦を13日に控え、こうしたベイルのネガティブな話題の一掃を図った。 「僕にはなんでこんなことが言われているのか見えないし、初めて聞いた。我々は、みんな彼とプレーしたい。クリスティアーノ、チチャリート、みんながこのチームの一員で我々は団結しなければいけない。外で何を言われようが、それに対してコメントできない。我々は集中しなければいけない」 さらに、才能豊かなアタッカーは、守護神への気遣いも忘れなかった。2-2の引き分けに終わった、リーガ・エスパニョーラの前節バレンシア戦では、GKイケル・カシジャスに対し、本拠地のゴール裏からブーイングや口笛を吹かれた。 「ピ ッチに立っている時は集中しているし、口笛は聞こえない。誰かが吹かれたということは、全員がブーイングされたことだと思う。僕たちは団結し、お互いをサポートしなければいけない」 〝心優しき〟ロドリゲスは、チームメートとの共闘を改めて誓っていた。 【了】 サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images