「血まみれの金だ」 モウリーニョ、“毒盛り”疑惑の露W杯解説者就任に英政治家が断罪
元スパイの暗殺未遂が疑われるロシアの公共メディアから2億円以上の報酬を得る予定
マンチェスター・ユナイテッドは、現地時間13日のUEFAチャンピオンズリーグ(CL)決勝トーナメント1回戦セビージャとの本拠地第2戦で1-2と敗れ、ベスト16敗退が決まった。傷心のジョゼ・モウリーニョ監督だが、6月に行われるワールドカップでロシア公共メディアの解説者を巨額報酬で引き受けたことで、英政治家から「血まみれの金だ」と批判される事態に発展している。英公共放送「BBC」が報じた。
英国内で元ロシアのスパイとその家族が毒物を盛られて意識不明の重体に陥る“暗殺未遂”が発生。テリーザ・メイ英首相は、ロシアの国家的な陰謀の可能性が高いと指摘していた。
そんななか、モウリーニョ監督は3月上旬にロシア国営テレビ局「RT」と契約を結び、6月に開催されるW杯の特別解説者を務めることを発表。4日間で171万ポンド(約2億5000万円)という巨額の報酬を手にすると報じられているが、これが英国の政治家から批判の対象になった。
「自分の中では、これはロシア国家の財源から直接支払われる血まみれの金だ」
労働党のクリス・ブライアント議員はモウリーニョ監督の解説者契約に言及。ソールズベリーでのスパイ暗殺未遂の容疑が浮上するロシアの国営メディアから手にする報酬を、「血まみれ」と断罪した。
モウリーニョ監督は「RT」との契約について沈黙を続けているが、事件の捜査の進展次第では、議会でも批判を集めることになるかもしれない。
(FOOTBALL ZONE編集部)
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