FC東京“新18番”、憧れの師匠を超えるために 「期待しているよ」から感じ取った思い

「チームの中心になりたいし、活躍しなきゃいけない」

 リオデジャネイロ五輪世代の橋本は、プロ7年目の中堅。25歳となる今季は、DF太田宏介とともに副キャプテンを任された。「年齢的にもチームを引っ張っていかないといけない」とクールに語るが、リーダー格としての役割を自らに求めるのは年齢だけが理由ではない。

 今季は慣れ親しんだ37番から18番に背番号を変更。昨季まで15年間、18番をつけてきた「ミスター東京」の元日本代表MF石川直宏は、橋本が小学生の頃から憧れてきた存在だ。「サッカー選手としても、人としても全てにおいて尊敬できる。僕の中では師匠みたいな人」から重みのある番号を受け継いだからこそ、闘志がいっそう漲る。

「去年はよくご飯に行って話をさせていただきました。『期待しているよ』とも言ってもらった。だから、チームの中心になりたいし、ナオさんの思いを引き継いで活躍しなきゃいけないんです」

 いつの日か、憧れの人を超えるために――。橋本は来たるべきチャンスに備えて、虎視眈々と牙を研ぐ。

【了】

小田智史●文 text by Tomofumi Oda(Football ZONE web編集部)

フットボールゾーンウェブ編集部●写真 photo by Football ZONE web

 

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