バルセロナのルイス・エンリケ監督は6日、バイエルン・ミュンヘンとのUEFAチャンピオンズリーグ準決勝ホーム初戦で2得点の活躍を見せたFWリオネル・メッシを「別次元からやってきた存在」と手放しで褒めたたえた。試合は、3-0でバルセロナが勝利している。 「ESPN」によると、指揮官はこう語ったという。 「間違いなく、レオがいてくれれば、人生は楽になる。彼のプレーを3日置きに見られることは幸せ。彼は別の次元からやってきた存在だ。レオの素晴らしさと同時に、選手全員の仕事ぶりも指摘したい。今日我々は素晴らしいチームだった。難しい試合に なると覚悟していたし、互角の時間帯も多かった。だが、我々はより有効性を保っていた。相手よりも決定機を多く創出した」 今年1月には起用法を巡り、確執が浮上したエースを褒めちぎった。それほどまでの圧巻のパフォーマンス。まさにメッシ劇場だった。 後半32分、ペナルティーエリアの外でパスを受けると、左足でグラウンダーの弾丸をゴール右隅に突き刺した。その4分後には、DFジェローム・ボアテングを細かいステップで転倒させると、相手GKのタイミングを狂わすように右足で華麗なループシュートを決めた。 ボアテングは昨夏にバルセロナから獲得のオファーが届いたことを公表していたが、大舞台で子供扱いされてしまった。さらに、メッシは世界最高とも称されるGKマヌエ ル・ノイヤーも完全に手玉に取った。 メッシはこの日の2ゴールで、CL通算77得点まで記録を伸ばした。前日にレアル・マドリードのクリスティアーノ・ロナウドに抜かれたCL最多ゴール記録を1日で塗り替えた。 最高峰の舞台でも異次元の輝きを放った。メッシの活躍で、バルサはベルリンで行われる決勝進出に大きく近づいた。 【了】 サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images