バイエルン・ミュンヘンMFシャビ・アロンソが、6日のUEFAチャンピオンズリーグ準決勝バルセロナ戦で0-3と大敗後、ポゼッションのむなしさを吐露した。地元紙「AS」が「シャビいわく、ゴールしなければ、ポゼッションは的外れ」と報じている。 超満員の敵地カンプノウでバルサ相手にポゼッション率で54・5%を記録したバイエルンだが、初戦で痛恨の一敗を喫してしまった。 試合後、中盤の要であるアロンソは「我々はボールを保持したが、ゴールしなければ、ボール保持率など、この世界では何の役にも立たない」と語った。 ペップ戦術は、常に高いボール ポゼッション率を誇る。だが、いくらボールを保持しようが、枠内を捉えたシュートがなければ、ゴールは生まれない。メッシ、ネイマール、スアレスのトリデンテによる強力無比なカウンターを切り札に持つバルサ相手との勝負で、ポゼッションにおける優位性は結果をもたらさなかった。 「先制点が決定的だった。それがゲームの潮目となった。最悪の結果だが、フットボールの世界ではさまざまなサプライズというものがあるものだ」 そう語る司令塔は、バルサの宿敵であるレアルで09年から昨季までプレーした。スタンドからブーイングを浴びたが、「驚きはないね」とクールに振り返る。 リベリー、ロッペンの二枚看板を欠く中で、本拠地で迎える第二戦。奇跡の逆転勝利を挙げるこ とができるだろうか。百戦錬磨のゲームケーカーは虎視眈々(たんたん)とサプライズを狙っている。 【了】 サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images