CL決勝進出に向けて暗雲 かつての庭で喫した大敗にペップも落胆

「0-3では難しい」

 バイエルン・ミュンヘンのペップ・グアルディオラ監督は、6日(日本時間7日)のUEFAチャンピオンズリーグ準決勝バルセロナとの初戦で0-3と大敗後、「この結果は過酷だ」と落胆している。
 かつて大歓声を浴びたカンプノウでグアルディオラ監督を待っていたのは屈辱の90分間だった。リベリー、ロッペンのダブルエースを故障で欠いたドイツ王者は枠内シュート0本に終わり、バルサに脅威を与えることができなかった。アルゼンチン代表FWメッシの2得点などで大敗を喫した。本拠地アリアンツアレーナで迎える第2戦を前に、3点差という重い負担を負うこととなった。
 衛星放 送「スカイ」によると、指揮官は「この結果は少し過酷だ。我々は試合をコントロールしようとし、自分たちのプレーをしようとした。バルサ相手には、自陣に深く引いて、ボールを支配しないといけない。前半は我々がうまく支配した。前半最後の15分は特にね」と語った。
 ポゼッション率では54.5%と相手を上回った。特に、前半の戦いぶりには手応えを感じたようだが、不屈のゲルマン魂も後半32分のメッシのゴールで心が折れたという。
「1点リードを許した後、自分たちの自信が少し揺さぶられたようだった。最後の失点が残念だ。0-2ならチャンスがあったが、0-3では難しい」
 名将は痛恨の思いをそう口にした。現役時代に司令塔として君臨し、監督としてもバルサを率いた4シーズンで14 個のトロフィーをカタルーニャの名門にもたらした。そのペップに対し、現在バルセロナの技術委員会の広報担当も務めるチャーリー・レシャック元監督は近い将来のバルサ復帰を明言している。
「どんな役割になろうが、復帰は時間の問題だ。グアルディオラはバルサの一部だ。バイエルンにとってのベッケンバウワーのようなものだ」
 かつての庭だったカンプノウでの大敗は、大きな痛手となりそうだ。
【了】
サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web
ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images

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