プレミアリーグの伝統が変わる!? 2019年からのウインターブレイク導入を検討か
英メディア報道、過密日程の緩和に向けて数カ月間の話し合い
イングランドのプレミアリーグは伝統的に冬の中断期間、いわゆるウインターブレイクがないままシーズンを戦い続ける。これにより年末年始も休みなしの過密日程が組まれ、選手への大きな負担になっていると議論を呼んでいる。そしてプレミアリーグは、ついにウインターブレイク導入に向けて次なるテレビ放映権の交渉に臨むことになると、英公共放送「BBC」が報じた。
プレミアリーグは2016年から19年にかけて、英衛星放送「スカイ・スポーツ」と「BTスポーツ」と、3年総額51億4000万ポンド(約7790億円)という大型契約を結んでいる。ウインターブレイク導入の議論は以前からも進んでいるが、この放映権契約の関係もあって、おいそれと簡単に変えることはできない状況だ。
そこで、リーグは19年から22年の次なる放映権契約の際にウインターブレイク制度の導入を含めた交渉を行う考えがあるという。FA(イングランドサッカー協会)とEFL(フットボールリーグ)は、すでに過密日程の緩和に向けて数カ月間の話し合いを続けている。
スペインやドイツ、イタリアなど欧州主要リーグでは当たり前に設けられている冬の長期休暇。ジョゼップ・グアルディオラ監督やジョゼ・モウリーニョ監督、アーセン・ベンゲル監督といった名将たちも、ウインターブレイクのないプレミアのハードスケジュールにたびたび不満を漏らしている。これが英国の伝統だという声も少なからずあるが、歴史が変わる瞬間が間もなく訪れるかもしれない。
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フットボールゾーンウェブ編集部●文 text by Football ZONE web
ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images
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