浦和GK西川周作、川崎戦で大量5失点も前向き 「しっかりと自分たちの膿が出た」

45分3本のトレーニングマッチで3-6と敗戦、西川は90分出場後に明るい表情

 J1浦和レッズの日本代表GK西川周作は、J1リーグ王者の川崎フロンターレに大量失点を喫したトレーニングマッチを前向きに捉えている。3日にキャンプ地の沖縄県で対戦した両チームは、45分3本の形式で試合を行い、トータル3-6で川崎に敗れた。2本目まで90分間の出場となった西川は5失点を喫する結果になった。

 1本目は、昨季AFCチャンピオンズリーグを制した浦和のベースとなった守備力が十分に発揮される展開だった。川崎が浦和陣内で縦パスを入れるところにしっかりと狙いをつけ、的確な寄せでボールを奪うと効果的に攻撃へとつなげた。ゴール前まで進出した後、ボールを奪われても敵陣深くまで組織的なプレスをかけ、川崎がパスを思うようにつなげない状況に追い込んだ。結局、セットプレーで1失点したものの、西川が仕事をするような場面はほぼなかった。

 しかし2本目は悪夢の展開となってしまう。完全に崩された形からのオウンゴールを献上すると、川崎FW小林悠のドリブルから中央4人抜かれての失点、ビルドアップのミスで無人のゴールに決められたもの、クロスに対するマークミスでの失点と、“多彩な失点パターン”という言葉が当てはまるような守備の崩壊だった。

 ファインセーブもありながら、GKにノーチャンスの失点ばかりだった西川は、試合後に意外にも明るい表情を見せている。

「まだ体力的にもできることが限られているので、これから(コンディションが)上がっていくところだと思いますし、こうやってJ1の強いチームとやって良いところと悪いところが出るのはポジティブなこと。今、しっかりと自分たちの膿が出たのは前向きですよ。ミス絡みの失点はありましたけど、自分たちがトライしなければ試合ではできない。練習試合でしか得られないものがあるので、トライする姿勢を今の時期は忘れないようにしたいですね」

 

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