セリエB降格危機のカリアリの練習場にサポーター乱入 襲撃被害を受ける

平手打ちを受けた選手も

 セリエAで2部降格危機にひんするカリアリが17日、約30人のサポーターに襲撃されたと、イタリア地元紙「ガゼッタ・デロ・スポルト」が報じた。
 現在、勝ち点21でセリエB降格圏の19位に沈むカリアリは19日、ホームにナポリを迎える。この低迷ぶりに憤ったサポーター組織「ウルトラス」はアッセミニの練習場に乱入。クラブハウスで夕食中だった選手を侮辱した揚げ句に脅迫。DFニコラ・ムッルは顔面に平手打ちを受けたという。
 ズネデク・ゼーマン監督は「選手はショックを受けていた。こんな事件を乗り越えることは簡単なことではない。だが、私は衝突で はないと言い続ける。全員が目指す方向は一つなのだから。私はチームを褒めたい。恐れからではなく、平静さを保つために渋々侮辱を受け入れた」と語っている。
 セリエAではサポーターの施設乱入事件が連続している。アタランタのホームスタジアムでの練習中にサポーターが大挙乱入し、選手を一列に並ばせて、「ナイトクラブに行くべからず」などの説教を浴びせるなどの騒動が起きたばかりだった。
【了】
サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web
ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images

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