J1神戸内定の青森山田FW郷家、ハット弾“献上”も笑顔 「一生に一度」の舞台で連覇誓う

初戦2ゴールで初戦突破に貢献 「ほぼ同時で触った」チーム4点目の得点は中村に譲る

 大会終了後にJ1ヴィッセル神戸へ加入することが内定している青森山田(青森)のFW郷家友太は、2日に行われた第96回全国高校サッカー選手権大会2回戦の草津東(滋賀)戦で貫録の2ゴール。チームを5-0の勝利に導き、「連覇を残して開幕スタメンを目指したい」と決意の言葉を語った。

 青森山田の黒田剛監督が「初戦の堅さがあった」と表現した一戦で、チームに安心感を与えたのがエースだった。前半37分に左サイドに展開したところからMF檀崎竜孔がクロスを上げると、ファーサイドで郷家がヘディングシュートを決めて1-0でハーフタイムを迎えた。黒田監督は「前半を1-0で終われたのが大きかった」と、エースのゴールを評価していた。

 続く後半8分に郷家がペナルティーエリア内の浮き球を右足でコントロールすると、そのまま左足でボレーシュートを決めて2点目。さらに同11分にはFW中村駿太が左足でコースを狙ったシュートを決めて、3-0と一気にリードを広げた。

 この3点目は、郷家によると「ほぼ同時で2人とも触ったんですけど、駿太が喜んだのであげようかなと(笑)」という、“ツインシュート”だったことを明かした。自身にとってはハットトリック達成なるかという一撃だったが、ダブルエースとしてチームを引っ張る中村の大会初ゴールもまた、青森山田の連覇に向けて重要な要素だった。今大会では、1回戦で多くのチームがエースのゴールで勝利を収めてきた。そのハイライトも見たという郷家は、「負けないようにゴールを取りたい」という思いもあったという。

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