日本人選手の「市場価値」は下がったのか? 代理人が明かす欧州クラブ側の評価

「堂安の年齢、ステップは理想的な形」

 そうしたなか、近年の日本人選手の欧州進出で増加傾向にあるのが、欧州主要リーグ以外からのステップアップを狙うスタイルだ。もちろん、過去にもFW大迫勇也(ケルン)が1860ミュンヘン、乾がボーフムと日本からブンデスリーガ2部クラブに移籍して活躍し、欧州内でチャンスをつかむケースはあったが、近年は進出するリーグの幅がより広がっている印象がある。

 FW久保裕也は2013年に京都サンガF.C.からスイスのヤングボーイズに移籍し、活躍が認められる形で17年にベルギーのヘントに加入。隣国のオーストリアでは元C大阪のFW南野拓実がザルツブルクで、元京都のMF奥川雅也がマッテルスブルクでプレーする。今年8月には、FW中島翔哉がFC東京からポルトガルのポルティモネンセに移籍し、主力として活躍中。そして特筆すべきは元ヴィッセル神戸のMF森岡亮太で、16-17シーズンにポーランドのシロンスク・ヴロツワフでプレー。今季ベルギーのワースラント・ベベレンに加入して大ブレイクを果たし、日本代表にも復帰した。

「こういうステップを踏むのが、欧州移籍の本来の形」と語る田邊氏は、「まずはベルギーやオランダ、北欧だっていい。欧州の環境に飛び込むことで、ピッチ上でのプレーはもちろん、性格的にどうなのか、私生活を含めて欧州に適応できるのかが見極められる。そこで結果を残せば、一気にみんながお金を払うようになり、欧州トップレベルのリーグにも行けるようになる」と、ステップアップ型の欧州移籍がより増えていくと見る。

 そうなると、重要になるのが「年齢」だという。「個人的には堂安の年齢、ステップは理想的な形」と、田邊氏は今夏にG大阪からオランダのフローニンゲンに移籍したMF堂安律の名前を挙げた。19歳でオランダの中堅クラブへの移籍――。一昔前の感覚では「若すぎる」年齢での渡欧に映るかもしれないが、田邊氏は「これからは若く海外に行ってステップアップする時代。受け入れる側も将来の売却を考えれば、“若さ”は絶対条件になる。海外に行くなら23歳までとよく言われますが、実際には21歳くらいまでに行くのが理想でしょう」と、欧州クラブ側がより若い人材を求めている現状を明かした。

 

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