「4人の銀河系より一人の殺し屋が必要」 バルサOBのアンリ、同胞ジダンの守備的采配を擁護

「解任するという話はおかしなこと」

「彼は(レアル前監督の)ラファ・ベニテス(現ニューカッスル監督)がトライしていたことを、いくつか踏襲している。その一つがカゼミーロを起用することで、ファンも彼を認めている」と、黒子役のカゼミーロを中心とした中盤の構成を評価。レアルファンが望むスタイルではないとしているが、この采配はクラシコでも効果を発揮していたと指揮官を擁護している。

「(就任して)最初の頃は、レアル・マドリードンファンが望むプレーではなかったが、試合に勝っていた。ジズーは中盤に4人のガラクティコ(銀河系)よりも一人の殺し屋が必要だということを理解しているから、ファンのみんなはジズーが偉大な戦術家だと言っている。彼はチャンピオンズリーグを2年連続で勝ち、その他にもタイトルを獲得している。この試合でも45分までは悪くなかった」

 首位バルセロナとの勝ち点差は、1試合未消化とはいえ「14」と大きく広がった。スペイン国内ではジダン監督に対する逆風も吹いているが、アンリ氏は「私としては今日の結果で、ジズーがやってきたことを終わらせてしまうべきではない」、「ジズーを解任するという話は、彼が成し遂げてきたことを考えればおかしなこと」と語り、一貫して指揮官を擁護する姿勢をとっていた。

【了】

フットボールゾーンウェブ編集部●文 text by Football ZONE web

ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images

 

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