「主将をやらせたかった」「また怪我をした」 ハリルJ辛勝の中国戦で明暗分けた二人の中盤

「かなり喋るようになった」とコミュ力評価

 手放しで絶賛した今野とは対照的に、同じ中盤で落胆を露わにしたのは背番号10だった。「大島はこれが初めてじゃないけど、また怪我をした。それが残念。個人的な喜びが大島の怪我で失われた」と、前半途中に左足ハムストリングを痛めてピッチを去ったことを悔やんでいた。シャイな性格で知られる大島の変化を感じただけに、指揮官は無念さを一層募らせていた。

「大島もかなり喋るようになりましたね。みんな想像するより喋っている」

 選手にフィールド上で積極的なコミュニケーションを求めるハリル監督だけに、大島のコミュニケーション能力の向上と内面的にリーダーシップの萌芽を実感していた。次代の司令塔候補は、来年のロシアW杯出場に向けた最大のチャンスを逃してしまった。

【了】

フットボールゾーンウェブ編集部●文 text by Football ZONE web

ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images

 

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