なぜ“日韓のメッシ”は違う道へ? 元バルサコンビを韓国紙特集「出発点の重みは雲泥の差」

16歳FW久保がFC東京で、19歳FWイ・スンウはヴェローナでトップチームデビュー

 海外メディアで“日本のメッシ”や“韓国のメッシ”と称され、大きな注目を集めた日韓の若きアタッカーがいる。J1・FC東京に在籍する16歳の日本人FW久保建英、セリエAヴェローナに在籍する19歳の韓国人FWイ・スンウだ。韓国紙「スポーツ朝鮮」は、かつてともにバルセロナ下部組織に在籍した二人の歩みに注目。「日韓のメッシは、なぜ異なる道を歩くことになったのか」と特集を組んでいる。

「しばらくの間、韓日サッカー界が自国のメッシに浮かれていた時期があった。韓国では“韓国のメッシ”に期待し、”日本のメッシ“も日本サッカー界の未来であった。2015年3月以前までの風景だ」

 そう報じたのは「スポーツ朝鮮」紙だ。久保とイ・スンウは、ともにバルセロナの下部組織に所属。しかし2015年4月、バルセロナに18歳未満の外国籍選手獲得・登録に違反があったとして、国際サッカー連盟(FIFA)がクラブに処分を下している。この結果、FIFAはクラブの未成年対象選手が18歳になるまで公式戦の出場を許可しない旨を発表した。

 その余波を受けた一人が久保であり、2015年3月よりFC東京U-15むさしに加入。一方のイ・スンウも18歳になる2016年1月までバルサ下部組織での公式戦に出場できなかった。その後、イ・スンウは16年1月14日にバルサBでプロデビューを果たし、今年9月にヴェローナのトップチームでセリエAデビュー。久保はFC東京のトップチームに昇格し、今年11月26日のサンフレッチェ広島戦でJ1史上3番目年少記録16歳5カ月22日のプロデビューを飾っている。

 

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