ピッチでもっと叫べ! ”弱点克服”へ、ハリルが要求する長谷部に代わるリーダーの出現

「キャプテンに値する選手を見極めたい」

 今回の招集メンバーでは、MF今野泰幸(ガンバ大阪)は世代的にもベテランにあたる。しかし、ハリルジャパンの招集歴という意味では、GK東口順昭(ガンバ大阪)やFW小林悠(川崎)といった選手たちの方が明らかに多い。最終ラインではDF昌子源(鹿島)などもハリルジャパンの常連になっている。そうしたキーになるポジションの選手たちが、求心力を発揮していくことが求められている。

 もちろん、国際Aマッチウィークではない今大会には、ドイツでプレーする長谷部は招集できない。ハリル監督は「まだキャプテンは決めていない」と話し、基準を満たす選手を探すことも明らかにしている。

「もちろん、キャプテンに値する選手を見極めたいが、その条件はいろいろある。たくさんのゲームに出ていても声が出ない選手もいるし、より声の出る選手もいる。チームでは声を出すという選手もいる。練習の中でも誰がキャプテンになるべきか、誰がコミュニケーションを取るべきかも見極めたい」

 今回は、AFCチャンピオンズリーグ(ACL)で優勝した浦和の選手たちがいないものの、国内組で来年のW杯本大会に出場する可能性を持つ選手たちが招集されていることは明らかだ。そうした時に、“国内組のリーダー”になり得るのは誰なのか。ピッチの外側でもまた、指揮官の厳しい目が光っている。

【了】

フットボールゾーンウェブ編集部●文 text by Football ZONE web

ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images

 

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