大宮が2015年以来のJ2降格決定 甲府との“崖っぷち対決”で勝ちきれず

両者とも決め手を欠き無念のスコアレス 大宮は15年以来の降格

 J1リーグ第33節の8試合が26日、各地で開催され、J2降格圏に沈む17位大宮アルディージャがホームに16位ヴァンフォーレ甲府を迎えた“崖っぷち”同士の対戦は、0-0で終了。この瞬間、大宮の2015年以来の降格が決定した。

 前節終了時点で15位広島と勝ち点6差の17位大宮は、この試合に引き分け以下であれば残留への道が断たれ、勝利しても広島の連敗を待つしかない状況にあった。一方の16位甲府も、引き分け以下に終われば14位清水エスパルス、15位広島の結果次第で降格決定となってしまう。両者とも生き残りを懸け、勝利を求める一戦となった。

 立ち上がりから緊迫感の漂うゲームは、お互いに思うように決定機を作れず時間が過ぎていく。ホームの大宮はFWマルセロ・トスカーノがチャンスを何度かチャンスを演出するも、最後の部分での精度を欠き、甲府も前線のFWリンス、FWドゥドゥの個人技で崩しにかかるが決定的な一撃を生み出せない。

 0-0で折り返した後半も、膠着した状況は大きく動かない。次第にホームの大宮がゴール前でのチャンスを増やし、後半15分にはDF和田拓也がドリブルから右足シュートもゴール左に外れ、同24分にはCKからMF江坂任がヘディングシュートを放つも枠を捉えきれない。

 0-0のまま刻一刻と過ぎる時間。だが両者とも決め手を欠き、残留を懸けた直接対決はスコアレスドローに終わり勝ち点1を分け合った。この瞬間、大宮の無念の降格が決定。甲府は、清水が新潟に2-3と敗れて勝ち点2差に詰めたため、最終節に残留の望みをつないだ。

【了】

フットボールゾーンウェブ編集部●文 text by Football ZONE web

ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images

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