悲運の川崎、“シルバーコレクター”の汚名返上ならず ルヴァン杯決勝「4度目の敗戦」

C大阪との“初タイトル決戦”に0-2敗戦、ルヴァン杯“4度目の正直”ならず

 “負の歴史”を払拭すべく、クラブ史上初タイトルを懸けて4日のルヴァンカップ決勝に挑んだ川崎フロンターレだったが、悲願達成にはまた一歩届かなかった。

 ともに初優勝を懸けたセレッソ大阪との頂上決戦は、川崎にとって悪夢のスタートとなる。相手スローインからの展開で最終ラインに飛んだ緩い浮き球を、DFエドゥアルドが痛恨の空振り。C大阪FW杉本健勇に抜け出され、開始47秒で先制ゴールを許した。

 その後は守備的な試合運びに転じたC大阪に対して、ボールを保持し次々と敵陣に攻め込んでいく。だが相手の堅守にはね返され、微妙な判定にも泣かされた川崎は、時間の経過とともに次第に焦りを募らせていった。そして前がかりになっていた後半アディショナルタイムに2失点目を喫して万事休す。またしてもタイトルを目前にして、決勝で敗れた。

 今や国内屈指の強豪クラブとなった川崎だが、その歩みは“シルバーコレクター”のレッテルとの戦いでもある。国内三大タイトルで初めて優勝目前まで上り詰めたのは、J2優勝を果たしてJ1初年度となった2000年。ルヴァンカップの前身ナビスコカップで決勝に進出したものの、鹿島アントラーズに0-2で敗れて準優勝となった。

 

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