日本代表“FW9人サバイバル”勃発 運命の2連戦へ「名前だけでプレーする選手はいない」

左サイドは原口に乾と武藤が挑む構図

 両サイドの争いも、やはり過熱している。右サイドは全くタイプの異なる3選手が名を連ねているが、やはり本田の復活がポイントとなりそうだ。進境著しいFW久保裕也(ゲント)が昨年11月以降は一番手となっているが、今夏パチューカに移籍した本田は22日の新天地デビュー戦でいきなりゴールを決めている。ハリルホジッチ監督は「たくさんのゲームをプレーしてきているわけではない。(香川)真司と同じように直接見てどのような状態かをチェックして、どんな役割を与えるか考えたい」と慎重に構えている。スピードスターのFW浅野拓磨(シュツットガルト)はジョーカーとしての起用が多いだけに、試合が停滞した際の起爆剤として存在感を発揮しそうだ。

 左サイドはFW乾貴士(エイバル)とFW武藤嘉紀(マインツ)が、ハリルジャパンで不動の地位を築くFW原口元気(ヘルタ・ベルリン)に挑む構図となる。ハリルホジッチ監督は去就問題が浮上し、クラブでの出場機会が減っている原口について「ポジション、コンディションを取り戻すのに頑張っているところ」と説明。「彼は常にフィジカル的に良い状態であると毎回見ている」と、コンディションの良さについて確認しているが、乾と武藤が調子を上げているだけに、原口もあぐらをかいて座っていることはできない状況だ。

 ハリルホジッチ監督は「サムライのスピリットが必要だ」と、選手たちを鼓舞している。W杯出場権獲得に王手をかけているなか、アタッカー陣の熾烈なポジション争いにも注目が集まりそうだ。

【了】

フットボールゾーンウェブ編集部●文 text by Football ZONE web

ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images

 

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