枯らした声で「みんなと一緒に優勝したい」 鹿島相手に伏線回収…J1記録は「本当に意識していなかった」

稲村隼翔が鹿島戦の勝利を振り返った【写真:(C) FC TOKYO】
稲村隼翔が鹿島戦の勝利を振り返った【写真:(C) FC TOKYO】

稲村隼翔が鹿島戦の勝利に大きく貢献した

 FC東京は11月7日、J1リーグ第14節で鹿島アントラーズとホームで対戦し、2-0で勝利した。9試合連続の無失点を達成したDF稲村隼翔は「優勝しないと意味がない」とキッパリ言い放った。

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 FWダニ・ゴメスが独走ドリブルからダメ押しの2点目を決めたあと、自陣から猛ダッシュでゴール裏に走り、感情を爆発させた。試合終了の笛が鳴った瞬間、ピッチに倒れ込み、拳を天に突き上げた。

「シンプルに鹿島のことをすごいリスペクトしてますし、その鹿島に勝てた嬉しさを表現したらああいう形になりました」

 鹿島戦でも無失点勝利に貢献した。FWレオ・セアラやFW鈴木優磨らタレント陣を封殺。これでリーグ戦9試合連続無失点で、J1記録となる「最長無失点時間」を847分に更新した。チームは首位をキープ。自ら口にした「鹿島、倒そうぜ」の伏線を回収した。

「鹿島に勝てたのは嬉しいです。神戸に勝てなかったですし、柏にも引き分けだった。ここからまだまだ多くの試合がありますが、そういった相手にも勝っていかないと優勝はできないと思うので、続けていきたいです」

 試合後にはお立ち台に立ち、声を枯らしながら「みんなと一緒に優勝したいです」と言った。青赤のゴール裏も大歓声で応えるかのうよに「俺たちの稲村」と叫んだ。選手とサポーターが一体になる独特の雰囲気が味の素スタジアムを包んだ。

 稲村は、好調の要因を「一試合にかける想いの強さがすべて」と分析する。前線の選手も含めて守備のタスクをしっかりとこなし、球際で相手を上回るシーンも多い。チーム内で一つの基準が確立されている。

 そして、連続無失点記録、最長無失点時間の記録は選手たちにとってただの数字でしかない。「優勝しないと何試合無失点だろうが意味がない」と、目線は常に先にある。

「本当に意識していなかったので、何も言えることはないです。クラブとしては素晴らしい記録を出せたと思いますが、本当に優勝しないと何試合無失点だろうが意味がないので、これからも無失点を続けて勝っていきたいです」

 たかが14試合。たかが1勝。稲村は目先の試合結果に一喜一憂することなく、残りの24試合に向けて走り続けていく。

(FOOTBALL ZONE編集部・上原拓真 / Takuma Uehara)



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