出馬の勝算に「青に染まるよりも大きな驚き」 会長選に挑む田嶋氏を米分析…真の意義は「別の挑戦者を引き出せるか」

米スポーツ専門メディア「ジ・アスレチック」も報道
日本サッカー協会(JFA)が11月5日に発表した、田嶋幸三名誉会長の国際サッカー連盟(FIFA)会長選挙への出馬は大きな話題を呼んだ。ニュースが世界を駆け巡るなか、アメリカのスポーツ専門メディア「ジ・アスレティック」では、当選の可能性や立候補の意義を分析している。
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「日本サッカーが築いてきた誠実で健全で高潔性があるものを世界に発信していかないといけない」と出馬表明の理由を説明した田嶋氏。今夏の北中米ワールドカップ(W杯)では、現会長のジャンニ・インファンティーノ氏がトランプ米大統領からの要請を受け、米国代表FWフォラリン・バログンの退場処分の執行猶予を認めた騒動など波紋を呼んだ。また大会後にW杯などの大会運営を担う子会社の設立計画を表明し、世界中から批判を浴びた。
インファンティーノ氏は数々のスキャンダルを受けて前年に辞任したゼップ・ブラッター氏の後任として、2016年からFIFA会長を務めている。2019年と2023年には無投票で再選され、今年4月には2027年にもう4年間の任期を目指して立候補する意向を発表した。田嶋氏は、インファンティーノ現会長の対抗馬として3月の選挙への出馬意向を明らかにした2人目の人物となる。10月には元トッテナムDFのラモン・ベガ氏が立候補を表明している。
同メディアのシニアニュース記者マット・スレーター氏は「ベガ氏には申し訳ないが、世界のサッカー界の指導者たちはついに、インファンティーノ氏に代わる信頼できる、しかも出馬の意思がある候補者を得た。田嶋氏は、インファンティーノ氏を批判する多くの人々が望んでいたような著名人ではないかもしれないが、必要な条件を多く満たしている」としている。
一方で、その当選の可能性については、「本人が『勝つとか負けるではない』と語ったことは、3月にラバト(モロッコ)で勝利すれば、米テキサス州が民主党の支持色である『青』に染まるよりも大きな驚きになると、本人も分かっていることを示唆している」と、アメリカの政治情勢になぞらえた。端的に言えば、当選の可能性は限りなく低いという分析になる。
ただし、田嶋氏の立候補が持つ意義を「本当に興味深いのは、田嶋氏が霧の中から別の挑戦者を引き出せるかどうかだ。おそらくもっと知名度があり、世界の別の地域から来る人物が名乗りを上げれば、モロッコでの選挙は面白くなるかもしれない。特に、211票中少なくとも106票というゴールに到達するため、2回目以降の投票が必要になった場合はなおさらだ」と、さらなる対抗馬の出現を促す呼び水になる可能性を指摘した。
会長選の立候補届出期限は11月18日。出馬資格を得るためには、FIFAに加盟する211協会のうち5協会の推薦を得なければならない。ここから残り約10日間で、世界のサッカー界が政治的に大きな動きを見せることになるのか、田嶋氏の立候補が与える影響も含め注目される。
(FOOTBALL ZONE編集部)





















