ロス五輪見据える選出に「景色が変わる」 4戦連発と躍進の浦和20歳MF…飛躍の知らせは「喜ばしい出来事」

浦和の笹修大【写真:荒川祐史】
浦和の笹修大【写真:荒川祐史】

U-21日本代表に選出された浦和MF笹修大

 浦和レッズのMF笹修大は、11月6日に発表された2028年ロサンゼルス五輪を目指す世代のU-21日本代表に選出された。同日にオンラインで定例会見を行った浦和の曺貴裁監督は「チームメートやクラブにとっても喜ばしい出来事」と話した。

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 北海道出身の笹は、昨年に札幌大谷高校からFC今治に加入し、今年のJ2・J3百年構想リーグまで1年半プレーして浦和へ移籍した。J1開幕戦でスタメンを勝ち取り、少し出場機会から離れた時期もあったが、10月7日の天皇杯3回戦RB大宮アルディージャ戦でプロ初ゴール。そこから10月21日のJ1第11節ジェフユナイテッド千葉戦まで出場4試合連続ゴールを決めた。特にサイドからのクロスに183センチの長身を生かして合わせる上手さと力強さがあり、10月17日の水戸ホーリーホック戦と千葉戦で試合終盤に決勝ゴールをマークした多く勝負強さも魅力だ。

 また、ユーティリティ性があるのも武器で、4-3-3を採用した際のインサイドハーフを「よりフィットするポジションなのかなと、自分でも思っています」と話すものの、3バックの際はダブルボランチの一角やウイングバックに入る場合もあり、今治時代はチーム事情からセンターバックやサイドバックでのプレーを経験している。そして「日本代表の試合で、佐野海舟選手や田中碧選手は、本当に奪われた後の切り替えが速い」と、A代表の試合から自身が参考にしているプレーについて話していた。

 8月に20歳の誕生日を迎えた世代の笹について、曺監督は「試合に出るときも出ないときも、非常に真面目に自分の能力を上げようと日々練習に取り組んでいるのは素晴らしいものがあります」と、笹の姿勢について話す。そして「今治さんでいろんな経験をした中で、J1という舞台に来て、臆することなく自分の特徴を磨きながら、J1の試合の強度や、やっていいこと、いけないことを整理できています。彼がそういうところ(代表チーム)に選ばれたのは、彼自身、この期間にやってきたことが無駄ではなかったと感じることができると思います」と、話した。

 その一方で、湘南ベルマーレや京都サンガF.C.でも監督を務めてきた経験から「こういうことで選ばれてリズムを崩したり、逆に自分のやってきたことが少しうまくいかなくなったりする例もたくさん見てきています。これはこれとして、彼が自信にした中で次にどう進んでいくかが、もっと大事なのかなと思います」と、代表選出を受けての今後についても触れていた。

 そのうえで、曺監督は「チームメートやクラブにとっても喜ばしい出来事です。半年前にメンバーリストに上がっていたかどうか僕には分からないですけど、上位にいなかった選手かもしれません。そういうことを積み重ねると景色が変わるんだということを、実際に証明してくれました」と話す。

 浦和からは16年リオデジャネイロ五輪にDF遠藤航とオーバーエイジでFW興梠慎三が選出され、21年東京五輪にGK鈴木彩艶とオーバーエイジでDF酒井宏樹、24年パリ五輪にはDF大畑歩夢が選出と、3大会連続で代表選手を送り込んでいる。その系譜に連なることができるか、今季からJ1でチャンスを掴んでいる笹の活躍が期待される。

(轡田哲朗 / Tetsuro Kutsuwada)



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