出馬の背景に「UEFAの後押し」 FIFA会長選に挑む田嶋氏…英紙が称賛指摘「幅広い層から尊敬」

「欧州出身ではない候補者のほうが有利に戦えると判断した可能性」
日本サッカー協会(JFA)は11月5日、都内のJFAハウスで理事会を実施し、田嶋幸三名誉会長が来年3月に行われる国際サッカー連盟(FIFA)会長選挙に出馬する意向を固めたことを発表した。英紙「ガーディアン」では、田嶋氏の立候補を「欧州サッカー連盟(UEFA)の後押しを受けて行動を起こしたと理解されている」とした。
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田嶋氏は「日本サッカーが築いてきた誠実で健全で高潔性があるものを世界に発信していかないといけない」と出馬表明の理由を説明。今夏の北中米ワールドカップ(W杯)では、現会長のジャンニ・インファンティーノ氏がトランプ米大統領からの要請を受け、米国代表FWフォラリン・バログンの退場処分の執行猶予を認めた騒動など波紋を呼んだ。また大会後にW杯などの大会運営を担う子会社の設立計画を表明し、世界中から批判を浴びた。
インファンティーノ氏は数々のスキャンダルを受けて前年に辞任したゼップ・ブラッター氏の後任として、2016年からFIFA会長を務めている。2019年と2023年には無投票で再選され、今年4月には2027年にもう4年間の任期を目指して立候補する意向を発表した。田嶋氏は、インファンティーノ現会長の対抗馬として3月の選挙への出馬意向を明らかにした2人目の人物となる。10月には元トッテナムDFのラモン・ベガ氏が立候補を表明している。
同紙では、出馬資格を得るためには、FIFAに加盟する211協会のうち5協会の推薦を得なければならない点について「幅広い層から尊敬を集める田嶋氏は、推薦を確保するうえで問題はないとみられる」とする。そのうえで「田嶋氏はUEFAの後押しを受けて行動を起こしたと理解されている。UEFAは今夏、FIFAの商業権の20%を売却しようとしたインファンティーノ氏の計画が頓挫した後、同氏への反対運動を主導してきた。田嶋氏は欧州に多くの支持者を持ち、先月、東京で開かれたアジアサッカー連盟(AFC)の総会ではUEFA幹部と会談していた」と、背後に欧州の支持があると情勢を報じた。
そして、FIFAと対立を深めるUEFAの思惑について「UEFAはインファンティーノ氏に対抗する候補者を数カ月にわたって探してきた。しかし、欧州がサッカー界を支配していると受け止められていることへの反発が広く存在するため、欧州出身ではない候補者のほうが有利に戦えると判断した可能性がある」とも分析している。
世界的な情勢について、同紙では「この表明は、AFC総会で同連盟のサルマン・ビン・イブラヒム・アル・ハリファ会長がインファンティーノ氏への支持を公にした後だけに、興味深い動きだ。AFCはそれ以前、UEFAや北中米カリブ海サッカー連盟(CONCACAF)と足並みをそろえ、インファンティーノ氏の退任を目指していたが、大きく方針を転換していた。田嶋氏の出馬によってAFCの票が割れる可能性があり、欧州やCONCACAFからも票を得ることは確実とみられる」としている。
一方で「ただし、ほかの候補者が現れる可能性もある」としているだけに、11月18日を期限とする残り約10日間となった立候補期間の最後で世界のサッカー界にどんな動きがあるのか。欧州をバックに戦うとなれば、田嶋氏の立候補は大きな意味を持つことになりそうだ。
(FOOTBALL ZONE編集部)





















