「鹿島、倒そうぜ」首位浮上も慢心なし チラつく後悔…青赤に求める「もっとできるでしょ」

稲村隼翔が鹿島戦に向けて思いを話した
FC東京は11月7日、J1リーグ第14節で鹿島アントラーズと対戦する。直近のリーグ戦で8試合連続無失点の堅守を支えるDF稲村隼翔が、チームに求めることや鹿島との一戦に向けた思いを語った。(取材・文=FOOTBALL ZONE編集部・上原拓真/全3回の第2回)
【PR】日本人選手の活躍を毎節無料で!ABEMAでブンデスリーガ放送中!
◇ ◇ ◇
明治安田百年構想リーグでは鹿島に及ばず、東地区2位に終わったFC東京。稲村は半年前の悔しさを晴らすべく、「鹿島、倒そうぜ」と強い気持ちを胸に、今後の行方を左右する一戦に挑む。
「実績が上のチームに対して『次、鹿島か…』というカタい雰囲気で臨むんじゃなくて、『鹿島、倒そうぜ』というぐらいの強気なモチベーションで試合に臨みたいと今年は思う」
すべてはシャーレを掲げるため。ここまで13試合で失点はわずか「8」。得点数もサンフレッチェ広島に次ぐリーグ2位の「31」を記録し、攻守に力を発揮して首位に浮上した。直近のファジアーノ岡山戦でもクリーンシートで勝利し、名古屋グランパスが持つ連続無失点記録の更新も手が届くところまできているが、それでも満足することはない。主力としてチームを牽引する稲村は、確かな手応えを感じながらも、その先を見据えている。
「チームは首位になりましたけど、まだ13試合しかしていないので。個人としても、チームとしても、始まったばっかりです。」
百年構想リーグでは鹿島に1分1敗と負け越し、東地区優勝を許して2位に終わった。なかでも、目の前でFW師岡柊生(現・アビスパ福岡)に決勝ゴールを奪われたアウェーでの一戦は、今も稲村の脳裏に焼き付く。「なんであれで失点してんだろう」。悔しさとともに、“あの瞬間”がフラッシュバックする。
「百年構想リーグのアウェー鹿島戦は手応えもあったし、あの時の鹿島に対して、一番いい戦いをしていたんじゃないかって思っている展開のなかで、最後ああいう形で失点したのも、今思い返せば『なんであれで失点してんだろう』って思う。最近は試合に勝ったあとでも、鹿島が優勝したシーンを見返したりして、やっぱり優勝したいなっていう思いは強くなるし、そのためには鹿島は絶対に倒さないといけない」
稲村の胸には、鹿島戦に限らず「これだけの選手がいて簡単に負けることは許されない」という強い思いがある。実際に、DF長友佑都、DF室屋成、MF橋本拳人ら主力を欠くなかでも勝ち点を積み重ね、首位の座をつかんだ。だからこそ、常勝軍団と呼ばれる鹿島を相手にも、勝利だけでなく内容でも圧倒することを求める。
「順位は関係なしに、今はどこが相手でも圧倒して勝たないといけないぐらい、自分たちの流れというか立ち位置があると思うんで。もちろん鹿島をリスペクトしていますけど、必ず勝たないといけないと思っています。
今、勝ってはいますけど、『もっとできるでしょ』ってみんなに対して思いますし、『もっと圧倒できたでしょ』と試合後に思ったりもする。選手もスタッフもみんな全く満足はしていないんですけど、ただ『もっとできる』っていうのは思っている。それを強い相手にぶつけるチャンスだし、鹿島のような相手に主導権を握りながらしっかり勝ち切れたらさらに自信がつくと思う」
首位に立っても慢心はない。「毎試合チャレンジャーのつもりで臨んでいかないといけない」。青赤の4番が、優勝への覚悟を胸に鹿島との大一番に挑む。
(FOOTBALL ZONE編集部・上原拓真 / Takuma Uehara)






















