自ら切り出した「書いておいてください」 稲村隼翔が伝えたい思い「ネガティブじゃないよ」

FC東京で活躍する稲村隼翔【写真:(C) FC TOKYO】
FC東京で活躍する稲村隼翔【写真:(C) FC TOKYO】

稲村隼翔からファン・サポーターに伝えたいこと

 今季のJ1リーグで躍進するFC東京。悲願のリーグ優勝に向けて歩みを進めるなか、副キャプテンのDF稲村隼翔がファン・サポーターに伝えたい思いを口にした。(取材・文=FOOTBALL ZONE編集部 ・上原拓真/全3回の第1回目)

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 稲村から東京のファン・サポーターに伝えたい思いがある。6-0で快勝した水戸ホーリーホック戦の試合中、ゴール裏のサポーターは「あと4点!あと3点!あと2点!」と首位に立つために必要なゴール数を叫んだ。稲村は6点目の起点になりながら、ゴール裏に向けて「落ち着いて」と仕草。試合後の取材エリアでは「僕はそうじゃないと思う」と話した。

「応援の中であと2点というのが聞こえましたけど、僕はそうじゃないと思いました。勝つことが大事だし、失点しないことも大事だけど、リーグ優勝することが目的なので。今はそうじゃないし、少し相手にもリスペクトがないかなって感じました」

 そして水戸戦から数日後、1対1の取材のなかで、最後に自ら切り出した。「記事に書いておいてください」。SNSでも拡散されるなど、ファンの間でも広がった言葉に補足をした。

「あの件でめっちゃ言われました(笑)。別にネガティブに言ったわけじゃなくて、本当に気を引き締めていこうよってことを伝えたかった。ちょくちょく連絡がくるので。『ネガティブじゃないよ』っていうのは本当に伝えたいです」

 稲村にとっても、リーグ2位に終わった2019年のことを理解した上での発言だった。チームが勝ち、ファン・サポーターが歓喜する姿は「やっぱり嬉しいですよ」と受け止めながら、伝えたい思いがある。

「2019年の最終節のことも僕は知っているつもりではいる。そういうことは、楽しいことでもある。ただ『今じゃない』っていうのも伝えたいし、そこまでにしっかり勝ち点を積み上げようっていう話なので。ここからまだまだ楽しくやっていこうよって感じです」

 直近のファジアーノ岡山戦も無失点で終え、後半アディショナルタイムでもチーム全体でゴールに向かい、4-0で快勝した。稲村は水戸戦の試合展開もなぞりながら、今のチームが見せる姿勢を「見てほしい」と訴えた。

「水戸戦もですけど、今の自分たちは本気であと2点取りに行くつもりでプレーしていたんです。実際にリードして、勝っているなかでアディショナルタイムに6点目を取っている。別に3-0、4-0になってバックパスしてるわけでもなかったと思う。今の結果に満足してるわけじゃないというところを見てほしいと思います」

 稲村自身も、「調子がいい時こそ満足できない」と現状には一切満足することなく、リーグ優勝するためにサッカーへ向き合う日々を過ごしている。ここ数試合はDF室屋成の不在もあり、キャプテンマークを巻く背番号「4」から青赤のファン・サポーターに伝えたい思いがあった。

(FOOTBALL ZONE編集部・上原拓真 / Takuma Uehara)



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