北朝鮮相手に劇的ドラマ 後半ATに執念の同点弾…15歳の守護神が圧巻技「最後の一秒まで」

U-17W杯の決勝に進出したリトルなでしこ【写真:YUTAKA/アフロスポーツ】
U-17W杯の決勝に進出したリトルなでしこ【写真:YUTAKA/アフロスポーツ】

リトルなでしこがU-17ワールドカップの決勝に進出

 U-17日本女子代表は現地時間11月4日、モロッコで開催されているFIFA U-17女子ワールドカップ準決勝でU-17北朝鮮女子代表と激突。1-1のまま突入したPK戦を4-1で制し、2014年大会以来となる世界一へ王手をかけた。

 試合は立ち上がりから北朝鮮に主導権を握られる苦しい展開になった。後半7分には先制点を許し、追いかける状況に。それでも粘り強くゴールを守り続けると、試合終了間際に劇的なドラマが待っていた。

 後半アディショナルタイム5分、日本が得たフリーキックのチャンス。ゴール前にボールを蹴り込んだのは守護神のGK加登脇心羽(かどわき・こう/15歳)だった。前線へ放り込まれた魂のキックが相手のオウンゴールを誘発し、土壇場で試合を振り出しに戻した。息を吹き返した日本は、その後のPK戦を4-1でモノにし、激闘の末にファイナル進出を決めた。加登脇が執念のPKストップを見せた。

 好セーブを連発する大活躍でチームを決勝へ導いたGK加登脇は試合後のフラッシュインタビューで、「全員で最後の一秒まで諦めずに全員で戦ってきた結果がこれだと思うので、最後は絶対に優勝して終わりたいと思います」と歓喜の表情を見せつつ、頂点への強い意欲を語った。

 先制を許した苦境についても「先制されてもすぐにみんなで集まって、改善をするなど考えて工夫してプレーしていきました。そして諦めずに最後までみんなが同じ絵を描いて、戦い抜くことを意識して全員で戦いました」と振り返り、決勝に向けては「全員で最後の質にこだわって得点を取って、自分はキーパーとしてゼロで終われるように戦っていきたい」と完封勝利を誓った。

 チームを率いる白井貞義監督は「まずは難しいゲームでした。ただそこを本当に選手たちが身体を張って、最後まで諦めないということが勝利できたことを嬉しく思います」と選手たちの奮闘を称賛。劣勢下での同点劇については「これまでの戦いに比べてボールを握ることがなかなか難しいなかでも、やはりこう最後、ゴール方向に向かっていくという部分、そして交代の選手たちが自分の役割をはっきりと示し、ゴールに向かった結果だと思います」と分析した。

 目指すは2014年以来、12年ぶりとなる世界の頂点だ。白井監督は「最初から自分たちのチームは優勝するんだということを目標にやってきましたので、今回の準決勝を勝ったことに満足せずに次を見据えて、今からまた準備していきたい」と語り、目標とする世界一に向けての大一番へ気持ちを引き締め直した。決勝はブラジルを3-1で下したナイジェリア代表と対戦する。

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