ザルツブルク4季目で最高のスタート 4戦3ゴールの南野が重視する「起点になる」動き

2シーズン連続でリーグ戦二桁得点も、奪えなかったレギュラーの座

 2015年1月にオーストリアのレッドブル・ザルツブルクへ移籍したFW南野拓実は、いつでも、どんな試合でも精力的に走って戦い、チームの攻守をつなぎ合わせる貴重な働きをしていた。在籍2季目となった2015-16シーズンにはリーグ戦32試合に出場して10得点をマーク。自信を胸にさらに上を目指した。もっと得点に絡むプレーを、そしてさらに上のステージで戦うために――。

 欧州では結果が大事であり、数字さえ残せば問題はないとの論調は確かにある。実際に南野は昨季、リーグ戦でチーム2位となる11ゴール(21試合出場)を挙げて2シーズン連続の二桁得点を達成し、必要とされる結果を出した。しかし、チーム内で最後までレギュラーの座をつかむことができず、毎年のようにチームの中心選手が次々と他国の強豪に引き抜かれ、ステップアップを果たしていく姿を見守ることしかできなかった。

 それはなぜなのか。そして自分には何が必要なのか。昨季のリーグ最終戦後に南野本人を直撃すると、「点は大事だと思いますけど、それ以外のところをしっかりやらないと試合に出られないなって、チームに別のところで貢献することの大切さとか、その必要性というのを感じました」と分析していた。ゴールを重ねながら確固たる地位をつかめない日々に、思い悩んだこともあっただろう。それでも足を止めずに、前へと歩み続け、自身と向き合ってきたのだ。

 そして南野は、自身の原点を思い出したのかもしれない。もともとハードワークも、チャンスメイク能力にも優れた選手だ。チーム全体の攻撃の流れを壊さないように仕掛けていけるのが良さの一つだった。自身が目指すFW像について問うと、次のような答えが返ってきた。

 

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