浦和監督が言及「勝とうが負けようが」 開幕3連敗で…24年ぶり屈辱「ちらっと聞きました」

曺貴裁監督「勝とうが負けようが、大事なことは続けていかなければいけません」
浦和レッズは8月23日のJ1第3節でFC町田ゼルビアとMUFGスタジアム(国立競技場)で対戦し1-3の敗戦。2002年以来24年ぶりのリーグ開幕3連敗、3試合で11失点という厳しいスタートになった試合後に曺貴裁監督は、勝負を分ける際の部分に対して「まだ非常にプアー(貧弱)」と表現した。
浦和は開幕戦のガンバ大阪戦で先制するもMFマテウス・サヴィオの退場処分で約70分間を10人で戦う状況もあり3-4で競り負けた。前節のサンフレッチェ広島戦では1-4と大敗し、巻き返しを期して臨んだ。しかし、前半8分に町田がロングスローを入れたところでセカンドボールは浦和が確保したが、FW小森飛絢が味方につなごうとしたパスがそのまま相手に渡り、先制点を与えてしまった。小森は試合後に「自分のところのミスで失点して、試合を苦しくしてしまった」と苦い表情だった。
それでも、その後は浦和に良いところが多く出た。広島戦ほど強引さを感じさせるようなプレスには出ず、ボールを持つ時間も作った。相手が前に出て奪いに来るところで、食いつかせて3人目の動きで背後を取るような攻撃が機能し、MF渡邊凌磨に何回か良いポジションでのシュートチャンスが訪れた。その中で前半アディショナルタイムにMF安居海渡からのパスを受けた渡邊がペナルティーエリア内でシュート。これはブロックされたが、FW金子拓郎が中央に折り返すと渡邊が押し込み、1-1の同点で前半を終えた。
しかし、後半9分に浦和の右サイドがFW相馬勇紀に突破されると、中央へのラストパスをFW西村拓真に蹴り込まれあっさりと失点。7分後にはコーナーキックのこぼれ球をMFネタ・ラヴィに蹴り込まれて2点差がついた。前半のチャンス時に、最後のところで誰かが体に当てて浦和のシュートを枠外に飛ばしてコーナーキックにしていた、浦和のゴール時も一度はシュートブロックしている町田の守備とは落差があった。
曺監督は試合後の記者会見で「そこで体に当てて失点しなかったことが、きょうの町田さんの勝利につながったと思います。この部分に今、自分たちが真摯に向き合わないわけにはいきません」と話す。そのうえで「すべてのテーマや要素を一度に良くするのは、もちろん難しいです。ただ、あの辺りは差というか、勝負を『丸』にするか、『三角』にするか、『バツ』にするかというところで、まだ非常にプアー(貧弱)だと感じました」と、表現した。
安居は「(渡邊)凌磨くんもそういうことを言っていた」として、「相手が最後までついてきた。それだけでやっぱりプレッシャーを感じるということで、自分たちもそれはやらないといけない。相手がフリーな状態でも、どうにか自分たちがプレッシャーをかけることで、相手が外すかもしれないということを言っていました。ゴール前の集中力というか、そこで差が出たのかなと思います」と、その点についてチーム内でも意見があったことを明かした。
曺監督は「もちろん、3連勝でスタートすることを目指していました。きょうに関して言えば、3連敗ということではなく、1勝2敗にするべく準備してきました。ただ、勝とうが負けようが、大事なことは続けていかなければいけません。それについて言えば、きょうは広島戦よりも自分たちが目指すものに近づいたことは事実です。だからといって、それを気休めの言葉にしてはいけません」として、「こういう苦しい状況は、何十年というくらいなかったと、ちらっと聞きました。監督として責任を感じています」と話した。
リーグ開幕3連敗は1993年、94年、2002年にあり、今回がクラブ史上4回目。リーグ3試合以上を連続して3失点以上するのもクラブ史上3回目と、ピッチ上でプレーの改善が見られるかとは別に、かなり厳しい成績なのは事実だ。8月26日には天皇杯2回戦で山梨学院大学と対戦し、第4節はスティーブ・コリカ監督の就任で近年の不振から復調が見られる横浜F・マリノス戦。開幕4連敗となれば1993年、94年のJリーグ創設期の暗黒時代以来となってしまうだけに、まずは一つ結果が欲しい状況だ。
(轡田哲朗 / Tetsuro Kutsuwada)





















