ライバルの急成長で浦和に焦り「ひっくり返される」 ダービーで迎えるWE開幕…迫る脅威「置いていかれるかも」

RB大宮の佐藤百音(左)と浦和の高橋はな【写真:©️WEリーグ】
RB大宮の佐藤百音(左)と浦和の高橋はな【写真:©️WEリーグ】

WEリーグ開幕戦でさいたまダービーが実現

 WEリーグは2026-27シーズンの開幕に向け、8月17日にキックオフカンファレンスを実施した。開幕戦を「さいたまダービー」として戦う三菱重工浦和レッズレディースのDF高橋はなは、近年の充実が際立つRB大宮アルディージャWOMENについて「このままでは浦和は置いていかれてしまうかもしれません。それくらいの危機感を持って取り組んでいます」と話した。

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 創設から6シーズン目の開幕カードに、浦和と大宮のダービーマッチが組まれた。昨季の浦和が初めて無冠に終わっただけに、高橋は「タイトルに向けて、選手全員が、昨シーズンにタイトルを取れなかったことへの悔しい気持ちを持っています。このクラブはタイトルを取らなければいけないということを、もう一度、頭にたたき込んでいます。そういったものを開幕から、今シーズンのWEリーグで出していければ」と意気込んだ。

 一方の大宮は、WEリーグ創設に合わせてチームが立ち上げられ、2024年夏の飲料大手レッドブルへの株式移譲があって以来、男子だけでなく女子の強化も進んでいる。昨季にリーグカップで準優勝とタイトルに近づいた。先日にはドイツの名門バイエルン・ミュンヘンWOMENとプレーシーズンマッチを行い、欧州トップレベルを体感したうえでサイドからの攻撃でゴールを奪うなど、敗戦の中にも手応えを得ている。

 クラブを代表して出席したDF佐藤百音は「初タイトルを明確な目標に掲げています。昨シーズンはタイトルが見えるところまで来て、トップとの差も感じました。そこへ向かうため、キャンプから一つひとつの練習、全ての勝負にこだわることを、選手全員が意識して取り組めています。まずは開幕に向けて、全員がいい準備をしています。開幕戦で勢いに乗り、初タイトルに向けて挑んでいきたい」と意気込んだ。

 こうした大宮の充実度が高まっている点について、高橋は「年々、チームの強化を進めていますし、RB(レッドブル)も加わりました。ここから、さらに進化していくのだと思います。同じさいたま市のクラブですが、このままでは浦和は置いていかれてしまうかもしれません。それくらいの危機感を持って取り組んでいます」と話す。

 さらに「総合的に見たとき、クラブの規模で言えば、RBグループには世界的なクラブになっていく可能性があると思います。そういう意味では、自分たちは結果を残し続けることや、より世界を意識することを通して、もっと変わっていかなければいけません。そうしなければ、クラブごとひっくり返されるのではないかという危機感を、私は持っています」と、厳しい表情も見せた。

 その言葉を受けた佐藤は「そう言われるようなチームになる覚悟はあります」として、「浦和には長い歴史があり、すごい選手たちがいます。男子チームも長くJ1で戦っています。現状では、全てが自分たちより上にある状態です。ダービーになると、すごく熱くなるところもあると思います。そういうところでも、サッカーがすごく盛り上がっていると実感することがあります。自分たちも差を広げられるのではなく、チーム全体で追いつき、追い越すくらいの勢いを持って取り組みたいです」と、挑戦者としての思いを口にした。

 両者は8月22日に大宮のホームで対戦する。両者がプライドをかけて戦うダービーマッチが、新シーズンのWEリーグ開幕戦でどのようなゲームになるのか注目される。

(轡田哲朗 / Tetsuro Kutsuwada)



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