歓喜の移籍後初ゴールも「申し訳ない」 重なった“あの時”…よぎった「ヴェルディだけは倒して」

FC東京から柏レイソルへ加入した遠藤渓太が移籍後初ゴールを挙げた
柏レイソルのMF遠藤渓太は8月14日、アウェーのMUFGスタジアム(国立競技場)で行われた明治安田J1リーグ第2節の東京ヴェルディ戦で移籍後初ゴールを挙げた。今夏にFC東京から加入した28歳のアタッカーが、流れを変える値千金の同点弾をマークした。
やっぱりこの男だった。試合開始わずか2分に1点を失う難しい立ち上がりから苦しい展開が続く状況で、前半11分の遠藤のゴールが空気を一変させた。前からプレスをかけてきた相手を巧みなパス交換でいなし、ボールを受けたMF中川敦瑛がペナルティエリアまで持ち運び、ロストしたボールのこぼれ球を遠藤が完璧なトラップからゴール右隅に蹴り込んだ。
「カウンターみたいな形になって、中川選手が誰をチョイスするかなと見ていて。ルーレットというかトラップした後、やっぱりゴールまでの道筋が見えたし。あの一瞬はなんというか、ヴェルディには申し訳ないけど、2-2に追いついたあの時のコースと似ていたんですよね」
遠藤が思い浮かべた“あの時”とは、FC東京に移籍したばかりだった2024年4月21日の試合を指す。相手はこの日と同じ東京V。ホームの味の素スタジアムで迎え撃ったFC東京だったが、前半で2失点、さらに退場者を出す苦しい試合を強いられた。負けられない一戦に後半16分から投入された遠藤は、まずは移籍後初ゴールを挙げて1点を返すと、試合終了間際にもこの日と同じように完璧なトラップからゴールの左隅へ鋭いシュートを放ち、起死回生の同点弾を記録した。
「半分冗談だと思いますけど、FC東京から移籍する時に『ヴェルディだけは倒してくれ』とか、そういうメッセージもサポーターの方々から来ました。もちろんモチベーションのひとつにはなりましたし、自分がレイソルに来て何を求められているかという部分を、今日は示せたのかなとは思います」
チームも遠藤のゴールをきっかけに3-1で逆転勝利。開幕連勝に貢献したアタッカーは「レイソルの選手としての一歩を踏み出せたのかな」と確かな手応えを口にしつつも、その目は常に先を見据えている。「これを継続して続けていくことが一流の選手だと思うので」と目をぎらつかせる。新天地で真価を示したアタッカーは現状に満足することなく、常にストイックに己を磨き続けている。






















